Q「果たして、僕たちの
身の回りにあるものは
本当にカッコ悪いのか?」

RECRUIT

Q「果たして、僕たちの
身の回りにあるものは
本当にカッコ悪いのか?」

常識を疑うことで出会う
今まで気づかなかった価値を
デザインする。

長坂常 / スキーマ建築計画

「Blue Bottle Coffee」「Aesop」「TODAY’S SPECIAL」「ISSEY MIYAKE」「3.1 Phillip Lim」などの店舗から、「Sayama Flat」「奥沢の家」といった住宅、毎年ミラノサローネで作品を発表している家具まで、国内外でジャンルを問わず活動の場を広げる、建築家・長坂常さんが率いるスキーマ建築計画。そんな彼らが大切にしているのは、日常の中から新しい視点や価値観を見出し、デザインを通じてそれを人々と共有すること。

よそいきの振る舞いや
デザインを脱ぎ捨てる。

 

▲スタッフとプロジェクトのMTGを行う長坂さん(写真中央)。冷静ながらも熱を帯びたディスカッションが重ねられる

 
作品が発表されるたびに、その独創的で完成度の高いデザインに注目が集まる建築家、長坂常さん。多数のプロジェクトを発表しているが、その中でも、狭山市の集合住宅「Sayama Flat(2008)」は、よそいきなデザインを脱ぎ捨てるきっかけになった印象深いものだという。

「Sayama Flat」は30年以上も前に建てられた、ファミリー向けLDK型の部屋のリノベーション依頼であった。工事費を一室あたり100万円程度に抑えるという厳しい条件であったため、“一切図面を引かない”“事前に確認を取らない”という条件のもと、案件を引き受けたそう。

「まずは不要な壁を取り除く解体工事からはじめていく中で、それだけでも徐々にかっこよくなっていくことに気づき、予算もなかったので、『引く』だけで再構成するデザインを考えました」(長坂さん)

最終形を意識しなかったことで、LDKの構成から解放された。そして、これまでの用途は忘れて各々のパーツと向きあうことができた。

「そうすると、それまで『かっこ悪い』と思っていた、例えばキッチンや襖などのパーツが、周りの状況が変わることで必要なものとして見えてくるんです。不思議な体験でした」(長坂さん)
 

▲Sayama Flat(2008)。竣工した当時、建築業界に強烈なインパクトを与えた代表作。時を経て、今ではこの引き剝がしの手法がリノベーションの主流の一角をなすようになった

 
「『Sayama Flat』でどの部材もかっこ良くなる可能性があることがわかった経験から、現場で作業する以前に判断をしてはいけないということをルールにしています。そうして、まずは一回全部を見てみる、そのうえで何をすべきかを考えるんです」(長坂さん)

常識や思い込みにとらわれない姿勢。それがスキーマの作品の根底にある。

「どのプロジェクトにおいても、今まで気づかなかった新しい価値に出会うことが大切だと思っています。その価値を空間に置き換えることで、スキーマの作品はつくられています」(長坂さん)
 

建築から内装・家具まで。
一貫して任される貴重な環境。

 

▲アトリエ系の事務所を経て入社した松下有為さん(左)、大手組織系事務所出身の坂本拓也さん(右)。

 
スキーマならではの建築やデザインに惹かれて、さまざまなバックボーンを持つ人材が集まっている。そんな同僚との出会いも良い刺激になる。

坂本さんは新卒で組織系の建築設計事務所に就職。4年間働いた後に、スキーマへ入社した。

「前職では大きな建物を手がけていて、当然、プロジェクトも大きなチームを組んで取り組むのが基本でした。でも、もっと細部までデザインに携わりたい、作られていく過程をコントロールできる環境で建築をしたいと考えるようになりました。スキーマは、建築から内装・家具まで任せてもらえるので、まさに思い描いていたイメージです。“人がどんな体験をするか”からデザインをしていけるのは、本当に貴重な環境だと思います」(坂本さん)

一方、松下さんは大学院卒業後、7年間アトリエ系の事務所で、住宅をメインに設計していた。

「建築の基礎は前職で学びました。住宅も十数件手がけたのですが、例えば、大きな設計部分は自分に任せてもらえても、家具や内装の細かいところは別の専門のデザイナーがご担当されたり、手が回りきらない部分もあって。次第に、大きいところから小さいところまで一貫して関わりたいと思うようになりました」(松下さん)

そんな松下さんは、スキーマが手がけた青山のブルーボトルコーヒーに訪れた時に心を打たれた。

「奥に5畳くらいのソファスペースがあるんですが、その床にあえて段差をつくっているんです。これは“人がそこでどう過ごすか”を考えているからこそ、つくられている高さだな、と。内装で高さ方向をデザインしている空間というのは珍しいですし、単純にすごい!と思いました」(松下さん)
 

▲ブルーボトルコーヒー青山カフェ(2015)。手前のエントランスから奥にかけて段階的に過ごし方、滞留時間に変化をつけ、各々の希望に合わせて座れる空間。厨房からも全客席が見渡すことができ、室内全体にフラットな空気を生み出している


▲スキーマ建築計画が手がけたプロジェクト例(*末尾に記載致します)

 

実際にスキーマに入社して、得られたものは何だろうか。

「これまでは全く考えてなかったところを見る視点ができましたね。例えば、木材を切る、ということだけでも、斜めにしたらどうか、2枚重ねたらどんな印象になるのか、といった、細かいところの視点を持つことができるようになりました」(松下さん)

「1/1サイズで素材感を確かめながら、実感を持ってスタディをして、デザインしていくことですね。長坂さんと直接ディスカッションすることで、これまで外から見ているだけでは理解できなかった視点に気づくことも多いです」(坂本さん)

内装・家具、建築、そして街の在り方まで。一貫して手がけることで、視点が広がり、新しい価値の気づきを生み続けられる好循環が生まれている。
 

「家具担当」を設置。
ミラノサローネに毎年参加。

 
スキーマには設計事務所では珍しく、家具担当スタッフがいる。

「一般的に『家具担当』を設けている設計事務所はほとんどありません。ひとつのプロジェクトの中で、マクロとミクロの視点を同時に行き来することは難しいですが、次第に大きなプロジェクトが増えていくにつれて、なかなか目が行き届かないミクロの視点を補い、コントロールが出来るように、スキーマでは『家具担当』を設けることにしました」(長坂さん)

そして世界最大のインテリアの祭典「ミラノサローネ」に毎年参加、作品を発表している。

「様々なブランドとコラボレーションをして家具をデザインしたり、新作を発表したりしているので、その点でもますます力を入れていきたいと考えています」(長坂さん)

実際に「家具担当」を務める上野黄さんに話を伺った。
 

▲上野黄さん、新卒でスキーマ建築設計に入社、一度卒業したが家具部門の設立に合わせて再びスキーマに参加

▲(上)「Really Exhibition / Salone del Mobile 2018」ミラノサローネにて、デンマークのデザイン・テキスタイルメーカー「kvadrat(クヴァドラ)」社と廃棄物問題に取り組む「Really」が共同開発した、アップサイクル材を使った家具のグループ展に参加
(下)制作風景
▲コットン/ウールの端材が原料となるアップサイクル材。作られている原料の違いから、どのように個性・特性が引き出せるのか?をテーマに、色をつけたり表面をやすったり、それによって生まれる模様の違いなどをスタディした

 
「建築学科出身ですが、ずっと家具に興味がありました。大きな建物を建てるよりも、ヒューマンスケールのものが好きなので。スキーマは、家具から建築まで広く手がけているので選びました」(上野さん)

プロジェクトでは、設計スタッフと家具担当スタッフは、どのように関わっているのだろうか。

「設計チームはまずベースとなる空間コンセプトを作ります。内装の壁・床・天井の色や素材を決めたり、席のレイアウトを考えたりと部屋のプランニングを担います。私たち家具チームは、その話を聞いて、今回のコンセプトなら『木の素材を入れよう』とか『プラスチックにしよう』など、椅子やテーブルなどの家具を選ぶという役割です。また、案件によってはオリジナルの家具を制作することもあり、やりがいのある仕事ですね」(上野さん)

規模が拡大して、より専門性が求められる案件も増えていく中でも、内部で設計も家具も担える体制がつくられていることで、スキーマとしてのクオリティをコントロールすることができている。

「建築や都市と家具の繋がりに興味を持っている人や、家具の可能性を求めている人がいれば、ぜひ、うちで活躍してもらいたいです。スキーマは家具メーカーで働くよりも、より多種多様な家具に触れることが出来る場所だと思います」(長坂さん)
 

仕事に国境はない。
プロジェクトは宝の山。

 
今は、ファストファッション、ファストフードなどのように、住宅、自動車、家具どれもが大量生産化し、個性あるプロダクトや建築が少なくなっている時代。

「そんな中で、オーダーメードで家具から建築、都市に至るまでひとつひとつ考え、デザインし、生み出していく我々の商売は、ある意味、夢のような商売だと思います。そして、この仕事には国境もありません。いろいろな国で必要とされるステージが用意され、いろいろな価値観に触れられます」(長坂さん)

そんなスキーマに共鳴して海外から入社するスタッフも。フランスから今年、新卒入社したのはヤニスさん。
 

▲2018年新卒入社したフランス出身のヤニスさん。

 

「リノベーションに興味があり、スキーマ建築設計でインターンシップをしていました。携わっている中で、ここで何かやりきりたい、と考えるようになり、スキーマに入社しました」

入社後、3M社のポリカーボネート素材のダイノックフィルムを使ったインスタレーションを手がけた。デザインしたのは巨大なスケールのモビール。

「実際に設営できるのかは、当日やってみないとわからないという中でのチャレンジでした。4時間以上かかりましたが、設営できた時は達成感がありましたね」(ヤニスさん)

今後スキーマでチャレンジしてみたいことは何だろうか。

「住宅のプロジェクトですね。日本の木造建築にも興味があるので、ぜひ挑戦してみたいと思っています」(ヤニスさん)
 

▲青山のオフィス。デスクの高さは自由に変化させられる。時に立ったり、座ったり。固定されない環境を各々が作れる
▲打合せスペースには、代表作である家具が置かれている。凹凸のある天板にエポキシを流し込むことで色の濃淡が生まれ、予想もしていなかった色彩のグラデーションを見せてくれる美しい作品だ

 

最後に、長坂さんに、ともに働くスタッフへの想いを伺った。

「最初の3年くらいは覚えることがたくさんありますが、それを楽しんで乗り切りましょう。そこでの努力が先の楽しい未来を運んできます。目の前のプロジェクトを宝の山と思えるかどうかですね。その後は、独立をして単独で力試しをするもよし、スキーマに残りそこで力試しをするもよしです」(長坂さん)

そして、スキーマとしての広がりにも期待がこもる。

「近い将来、『長坂常/スキーマ建築計画』だけではなく『〇〇〇〇/スキーマ建築計画』となる〇〇〇〇が複数名いるようにしたいと思っています。『我こそ!』という者がいたら、その構想は一歩進みます。ぜひ、その門を最初に叩いてくれる人との出会いを待っています」(長坂さん)

(*)スキーマ建築計画が手がけたプロジェクト例
上:ブルーボトルコーヒー京都カフェ(2018)
中:℃恵比寿(2018)
下:銀座ロフト(2017)

彼らの思いに共感した、刺激になった、働いてみたい!というあなたのアクションを待っています。募集要項、応募フォームは以下より。

会社名 有限会社 スキーマ建築計画
業種名 建築設計業
募集するポジション肩書き 設計スタッフ、家具担当スタッフ
どんな仕事? 店舗、住宅,オフィス、ホテル、工場… 多種多様な建築物やインテリアの設計、デザインだけでなく、その中の家具やランドスケープを含め、広く「建築」 をおこなっています。そして、国内にとどまらす海外案件も多く抱え、日々、活動の幅を拡大しつつあります。
カルチャーなポイント #建築
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#リノベーション
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#家具
#空間デザインが好き
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#表参道
#スキーマ
#長坂常
スタッフの特徴 設計スタッフ/クライアントと直接コミュニケーションを取り、施主との打ち合わせから企画・提案・監理まで責任を持ってプロジェクトに取り組んで頂きます。
家具担当スタッフ/各プロジェクトにおける家具の選定から、設計・製作までおこなって頂きます。世界最大規模の家具の祭典、ミラノサローネでは毎年作品を発表しており、今年はテキスタイルメーカーkvadrat社とコラボレーションをし、アップサイクル材を用いて家具をデザインしました。
求める人物像 ・ 設計力、デザイン力に秀でた方(Vectorworks、Illustrator、Photoshop必須。弊社環境Mac。)
・ コミュニケーション能力に秀でた方
・ 英語力がある方優遇
・資格による優遇あり

雇用形態 正社員
給与 【中途】業務経験5年以上の場合、25万円以上
【新卒】1人で物件を担当できる能力があると判断された場合 18万円以上/アシスタント 15万円以上

昇給は能力に応じて随時
・交通費:別途支給
・賞与:業績による 過去3年年2回給付実績
・社会保険完備、健康診断あり
勤務地 表参道
休日休暇 土日曜祝祭日 GW・夏期・年末年始
応募資格 実務経験のある方優遇
選考基準 ポートフォリオによる1次選考後、面接の上、 試用期間を経て採用となります。
採用予定人数 若干名
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