トップスタイリストが
踏み出す、建築という領域

RECRUIT

トップスタイリストが
踏み出す、建築という領域

スタイリストの感性を汲み取り、
建築論理へと落とし込む。
そこに必要なのは、両方を理解し
自在に行き来できるという才能。

有限会社レイク・タホ

スタイリストからフォトグラファーへ、ファッションからインテリアへ。その肩書きやカテゴリを自在にホップし、ヴィヴィットな感性を咲き誇らせ、新しいスタイルを導き続ける熊谷隆志さん。そして今。しかるべくして彼が踏み入れようとしてるのは「建築」という領域。物事は、移り変わっていくさなかが一番面白い。それを近くで、ライブで立ち会えるのなら、なおのこと。

 

インテリア、
クラフト
そして建築へ

 


▲熊谷さんが建築、インテリアを手掛けた福岡のK邸。LAにあるプール付きの家をイメージしてアイデアを出し、家具も一緒に選んだ。

「兆しは、ありましたね。インテリアとかクラフトを扱ってるうち、確実に自分の一年のスケジュールのなかで、ランドスケープや建築の仕事がだんだん増えてきたんです。自宅も、工務店を入れて自分でやりました。一番大きかったのは、福岡の友人のお宅を一軒、地元の方と組んでイチから建てちゃったことですね」

好奇心の赴くまま、そして求められるがまま、さも自然にシフトしていったという熊谷さん。

▲湘南の不動産会社から「建売を一緒にやらないか」という話もあるという。「規模が千坪とか、だんだん大きくなってきて(笑)」

「スタイリストやってて写真はじめたのと一緒で。『自分でやりたい!』と思う瞬間があるんです。仕事というより、趣味の延長なんですけど」

それが形となったのが7年前。「ビオトープ」。“ライフスタイルショップ”を標榜し、アパレルショップとカフェ、ナーサリーを合体させた。
「今はいたる所にありますが『ビオトープ』が先駆けだったと思います。そして“アパレルとクラフトの複合”という新たなコンセプトの『CPCM』というショップオープンのディレクションを担当しました。自然とそういう流れになりましたね」


▲熊谷さんがディレクションを手がけたクラフト&カルチャーショップ「CPCM」。カリフォルニア発のブランド「RTH」がショップインショップを構えるなど、大きな話題を呼んだ(現在は「CIAO PANIC COUNTRY MALL」にリニューアル)

今や当たり前となった“ライフスタイル”という言葉に、違和感を覚えたこともあったという。「ただ、自分のやってきてることが、つまるところ“ライフスタイル”だと思うんで、世間が言うなら、その流れのなかのひとつでもいいかな、と今は思います。」

成功している人は
“行って戻れる”人

 

▲ワークショップや展示会、撮影スタジオなど多目的で利用できるフリーレンタルスペース『FAIRBANKS』の建築インテリアも担当。モダンな空間、小上がりのように一段上がった寛ぎスペースにはモロッコの絨毯、ベニワレンを敷いて。

こうしたさまざまな流行を、つぶさに見てきた熊谷さん。
「絨毯のブームで言うなら、今からベニワレン(モロッコの絨毯)が流行ると思います。僕はお腹いっぱいなんですけど……。そしてもう一回ペルシャを見つめなおそうと思っています」
そして、やや自嘲気味につぶやく。
「結局、スタイリストが好きなものって2年後に流行るんですよね。だから世間とずれてしまうこともある。何も『自分が先に進んでる最先端の人間だぜ』って言いたいわけじゃないんです。なんとなくですけど、クラフトもファッションも、トレンドっていうのがあって。早い人たちもいれば、ゆっくり進むような人たちもいて、先に行って、戻ってという人たちもいる。それが、この20年くらいの間で分かってきたんです。思うに、“行って戻れる人”が成功しているんじゃないかと。だから、シャビーとモダンとの間のようなことをまず仕事にして、それを熊谷テイストだと思ってもらえるなら、うれしいですよね」

▲今日のスタイリングはサロペットに同生地のジャケット、首のスカーフにキャスケットと、カントリースタイルを熊谷さん流にアップデート。

その鋭い感性と、俯瞰で見れる客観的視点は、もはや紛うことなく彼の武器。ただ足りないのは建築における専門的知識だという。

「そう、建築をやりたいからといって、建築家になりたいわけではないんですよ。プランニングをしたい。日本でスペシャリストと言われる建築家の方々のことはもちろん尊敬しつつ、自分の得意な分野をやれたらいいなと思ってます」

氏が求めているのは、その思いをしっかりと汲み取ってくれる人。
「僕は好みが偏ってるから、いろんなことを専門家から知りたいんです。素人の意見を『それ面白いけど、でも建築では無理なんだよ』って教えてくれる人。僕のわけのわからない意見を具体化してくれる、柔軟で繊細な人がいいですね」

自分の家を建てて
気づいたこと

 

▲福岡のK邸。先日増築したという自宅は、カリフォルニアの山荘をイメージした六角形の家。「その時々の趣味が僕のインスタにも出てると思う」takashikumagai_officialで検索を。

自宅の本棚は建築本まみれ。海外に行くと、人の家のタイルやスイッチが気になって、写真を撮りまくっているという熊谷さん。
「好きな建築家は、リチャード・ノイトラ、ルイス・カーン、ルイス・バラガン。また彼らに影響を受けた若手の建築家も好きです。あと気になるのは、光の入り方。どこに行っても、そればかり見てる気がします」
熊谷さんが、自分の家を建てて10年。
「もともとは、仙台で暮らす大先輩の別荘に行って『最高だー!』って感じて。その建築家さんに、我が家の設計をお願いしたんです。そして10年経ってみて、やっぱり住みやすいんですよね。だから、僕が他の人の家を建てる時も、10 年後を考えたい。10年後に、その施主たちがに気持ちよく住んでいたら、100点満点。そう思うんです」

パーソナルな感性を駆使し、未来と今を往来しながら、さまざまな表現へと落とし込む。人が新しいものに触れて、ワクワクするあの感覚を、いち早く提案する役割を担うということ。やがてそれが街の顔をつくり、カルチャーをつくっていくとするならば。

「あたらしいスタイルの建築が、あたらしい街とカルチャーをつくる」

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