ドアノブから街並みまで
建物の内も外も司る
デザイナー集団

RECRUIT

ドアノブから街並みまで
建物の内も外も司る
デザイナー集団

昔からあるけど今でも古くならない。
インテリアデザインを基軸に
時を経ても味となるモノと場を作る仕事。

LINE-INC.

インテリアデザイナー勝田隆夫氏が率いるLINE-INC.はこれまで名だたるブランドの店舗内装を手がけてきた。そして現在はインテリアのみにとどまらず、街のシンボルとなるような施設の建築設計や集合住宅のプランニングにまでスケールアップしている。更にもう一方で、国内外のメーカーと協業し照明器具や椅子などの家具デザインも行っている。インテリアを軸足に、建築やプロダクトにまで携わる、空間デザインのプロ集団の今を聞いた。

プロダクト→インテリア→建築
一貫性のあるデザインの正体

 

▲LINE-INC.のオフィス入り口。そこはまるでインテリアショップかブックカフェのような空間。
▲2015年開業したTHE WORKS。4階から上のオフィススペースは現在でも入居待ちという人気ぶり。(©KOZO TAKAYAMA)

東京・中目黒。近隣の渋谷や新宿などの「メインストリーム」とは異なり、独自のスタイルを貫くクリエイターたちが、自分たちのペースで文化を育む「カルチャータウン」だ。そんな中目黒カルチャーを代表する象徴的なスポットが3年前に目黒川沿いに誕生したTHE WORKS。1階にコーヒーショップとレストラン、2階にイベントスペース、3階〜6階がオフィスとなっている複合施設だ。このTHE WORKSの全体設計およびデザインを手がけたのがLINE-INC.であり、彼らのオフィスも同施設内に構えている。

「ここに引っ越してきたことは、うちの会社にとって業務領域を広げる意味で大きなきっかけになりました。それまでは仕事の8割がアパレル関連のインテリアデザインでした。でも今はアパレル以外にも飲食、美容、ジュエリー、ブライダル、そして店舗だけでなく、オフィス、住宅、建築設計からプロダクトデザインまで様々です。それはまさに、このTHE WORKS一棟そのものが我々の営業ツールになっているからです。実際に来てもらえれば空間を体感してもらえるし、それぞれのフロアの雰囲気を見てもらって「こんな感じになります」とプレゼンできるのは、やはり強いですよね」。

LINE-INC.にとってTHE WORKSそのものが、どの業界でも曖昧になりがちな「ニュアンス」という感覚値をダイレクトに共有できる最高のリアルポートフォリオなのだ。その成果もあり、現在LINE-INC.ではインテリアデザインに加え、都内の駅ビルや集合住宅などの大規模な建築設計から、国内外のメーカーと協業した家具などのデザインなど、幅広く受注している。

「業界全体の傾向として、最近は建物だけとかインテリアだけという分担型ではなく、内も外も一気通貫したデザインの仕事が増えた気がします。建築、インテリア、プロダクトなどの垣根がどんどんなくなっています。その中で、建築を起点にインテリアや家具までプランニングできる建築家さんたちが活躍されていますが、我々はまさにその逆。内側(インテリア)を起点に外側(建築)まで考える、そんなプレーヤーになれればいいなと思っています」。

建築とインテリアとプロダクト。ちょうど真ん中にあるインテリアを起点にすることで、よりバランスのとれた一貫性のあるデザインが可能なのだ。

現場で共有するリアルな感覚が
「共通言語」になる。

 

▲LINE-INC.の打ち合わせスペース。「モノはたくさんあるけど散らかっていない空間が理想」。

デザインの工程において勝田氏がもっとも重視しているのが「実際に現場にいく」ということだ。情報が溢れる昨今、ネットにはびこる動画や画像だけで知った気になるのは簡単。しかし、その場の空気や人の動線やモノの質感など、リアルな情報は現場でしか体感できない。それは舞台が海外になればなおさらである。LINE-INC.では昨年ロンドンでショップを2店舗プロデュースし、現在もニューヨークでプロジェクトが進行している。勝田氏は海外プロジェクトの度に担当者以外のスタッフも同行させているそうだ。

「海外案件ではその国や街に行ったことがないスタッフも極力連れて行くようにしています。そしてできる限りたくさんの現場を一緒にまわる。そうすることでその体験が”共通言語”になります。例えばインテリアデザインにとって重要な照明などは、写真でもなんとなくの雰囲気は伝わるんですが、実際に行ってみると、こんなに暗かったの!?とかオペレーション的にNGだよね?など、現場で初めてわかることがたくさんありますから」。

デザインとは本来、そこで動く人の動線、建物の雰囲気や日当たり、置かれている什器の触り心地、そして予算など、様々な状況と条件が重なった上で紡がれていくもの。オフィスでデザインして終わり、ではなく、現場のリアルな感覚を忠実に拾いあげることもデザイナーの立派な役割だという。

▲2017年10月には日本のコスメティックブランドshiroのショップをロンドンに2店舗プロデュースした。(©AYA SEKINE)

 

グッとくるのは
いつの時代でも古くならないもの。

 

▲オフィス内の各所には、時代を象徴する様々なカルチャーアイコンたちが飾られている。

LINE-INC.のオフィスには本棚やテーブルなどの大型什器以外にも魅力的な小物たちが数多くちりばめられている。勝田氏がいつも興味を惹かれるのは「昔からあって今も古くなっていないもの」だそうだ。学生時代はベスパに乗り、その後もSR。時計はパネライ、車はレンジローバーなどなど。どれも愚直でシンプル、そしていつの時代も色褪せない普遍的なかっこよさで人気のブランドたちだ。

「今も昔も変わらず残るものをデザインする、それが我々のフィロソフィーですね。飲食店のテーブルをデザインする場合でも、使用していく中で必ず傷はついてしまいます。でも、それをただの”傷”にしないで”味”にしたい。そのためにはどんな素材をどうやって使うべきか。そんなディテールに気を配りながらデザインしています。完成直後はすごくキレイなんだけど、3年後に行ったら、あれ?となるような状況は避けたいですから。なので素材選びでは、これ傷つかない?汚れない?など、主婦なみに気を使っていますよ」。

「デザインする仕事」の社会的価値を
一緒に推し上げていける人、募集。

 

▲空間の雰囲気は細部にこそ宿る。取っ手一つで部屋の空気を変える、それはまさにLINE-INC.の真骨頂だ。

既存のインテリアや建築、プロダクトのデザインを引き続きメインにしながらも、より大きな流れとして、「デザイン」の社会的および経済的価値を上げていきたい。それが勝田氏の思いだ。

「デザインする仕事って、クリエイティブな反面、賃金やギャランティなどは決して高いとは言えません。本人たちも好きでやっている部分もあるのですが、経済面で言えば働く環境が整っているとは言い切れない。業界内でもっとお金を回し、業界全体を盛り上げていきたいですね。ちょっと壮大ですが、そんなマインドを共有できる人と一緒に働きたいと思っています。そしてLINE-INC.としては、家具のさらに細部である取っ手などをどんどんかっこよく作っていきたい。そして将来は”あそこが作っているプロダクトなら大丈夫だろう”と言われるようなブランドになりたいです」。

様々な業種の垣根がなくなっていくなかで、物質的なデザインだけではなく、アイデアのデザイン、生活のデザイン、仕組みのデザインなど、様々な「デザインする仕事」が求められている。それらが重なり合って行き着くのは、まさに「カルチャーのデザイン」なのだ。東京屈指のカルチャータウン、中目黒から世界へ。日本生まれの空間デザイナー集団、LINE-INC.が織りなすカルチャーから、これからも目が離せない。

▲イタリアのメーカーLCIと共同開発した照明器具。レザーとの組み合わせはLEDだからこそ実現できたそう。(Lumen Center Italia)
▲渋谷のカルチャーアイコンとなったTRUNK (HOTEL)内のバンケットのインテリアデザインも手掛けた。(©KOZO TAKAYAMA)

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