40年後
ヴィンテージになる空間を
つくり、つなげること。

RECRUIT

40年後
ヴィンテージになる空間を
つくり、つなげること。

過去から今、今から未来へ。
時代を越えて価値を生む空間の
「つなぎ手」としての役目。

有限会社ジェネラルデザイン

一級建築士 大堀伸氏が代表を務めるジェネラルデザインは、戸建住宅から商業施設の建築設計、さらにアパレルや飲食店のインテリアデザインまで、ジャンルを固定することなく自由に手がけている。そこで生み出されているのは、設計とインテリアデザイン両方のバランス感覚を活かした、未来のヴィンテージとなる空間。

効率的じゃなくても、
ジャンルを限らない。

 

「住宅だけ、ショップだけ、インテリアだけって専門を決めるより、ジャンルも規模もいろんなことをやっている方が、僕にとっては精神衛生上良くて。もちろん何かの専門にした方が組織としての効率は上がるんでしょうけど、それはなんかつまらない。スタッフもこれだけをやりなさい、って決められちゃったら楽しくないですよね」。

一つのジャンルに絞らず多面的に取り組むことで、建築の設計とインテリアデザイン、両方のバランス感覚が磨かれ提案にも活かされる。

▲(左)代官山SATURDAYS NYC。道とメインフロアの間にもう1フロアを追加することで、人の流れをデザイン。
(右)事務所の中央には出入りしやすい中庭があり、心地よい外の空気でリフレッシュできる。

 

「代官山のサタデーズ(SATURDAYS NYC)のインテリアデザインでいえば、目の前は旧山手通りで、お店の床が中2階みたいな微妙な高さのところにあり、お店に入るのに脇から階段を上がらないといけないという、変わった建物でした。そこで元々あったショーウィンドウを撤去して、お店の床と道路の真ん中の高さに、新しい床を加えました。床をつくることで、大通りから自然にアクセスできるようにして、街とのつながりをつくったんです。それは “インテリアデザイン”と呼ぶのか分かりませんが、建築をやっているからできる提案かもしれませんね」。

〇〇はこうあるべき、と決めつけずプロジェクトの最適解を柔軟に発想する姿勢。それはスタッフの働き方にも表れている。

「僕はスタッフに、これはこうしなさい、ああしなさい、これはしちゃいけないっていうのは、ほぼ言わないんです。プロジェクトにおいて、求められているものが期限までにまとめられて、いい結果が残せれば、その過程は自由でいい。図面だって、要は、施工者とのコミュニケーションツールなので、考えていることが伝わりさえすれば、こう書かなければという決まりがあるわけではない。実際、担当スタッフによって書き方もかなり違います」。

プロジェクトに取り組むメンバー編成も、クオリティを担保できる最適な人数で案件ごとに決めていく。大堀氏とスタッフ1名でのマンツーマンで取り組むこともあれば、3〜4人のチームのことも。固定化しないことで、各自が自ら進んですべきことを考え、タイミングよく実践する能力が養われていく。

最短距離で行かなくてもいい。
道のりが楽しいのならば。

建築家に求められる能力は、やはりコミュニケーション力だという。
「どのプロジェクトでもそうですが、まずはいろいろ事業主と話をします。どんなことが求められているのか、それに対してどんな提案ができるのか。言葉が明快な人もいるし、漠然としたイメージの人もいますが、クライアントに対して、あなたの考えていることはこういうことなんじゃないですかって、具体的なカタチを提示するのが僕らの仕事ですから」。

例えば、沖縄宜野座リゾートの案件では初めての経験となる「チャペルの設計」を手がけた。

▲宜野座リゾートチャペル。年が経つほど魅力が増すように木やコンクリートなどの「育つ」マテリアルを使用。

「結婚式場なんて、自分とは全く遠い世界のものだろうと思っていたんですけど。クライアントから『チャペル分かりますか』って聞かれて、『全然分かりません』『じゃあ、見に行きましょう』ってなって。バリに行ってチャペルを回って。見ながら『これは売れるチャペルなんですよ』『これはそうでもないんですよ』って説明されても、なかなか分からなくて。そんな手探りを続ける中で『新婦である、女性が高揚感を持てること』みたいなことなのかなっていう答えにたどり着きました」。

一見、非効率と感じるような、手探りの試行錯誤。でもそこに手を抜かない。
「最短距離で行かなくてもいいと思います。回り道でも、その道のりが楽しければいいんじゃないでしょうか」。

不自由だから、
逆に感じられる自由さもある。

クライアントとの対話の結果としての建築物があり、自分一人の作品という感じはしないと話す大堀氏にとって、これまでで印象深いのは、小林節正さん(Mountain Researchを展開する「…..RESEARCH」代表)から依頼を受けた、長野県金峰山北麓のセカンドハウスの設計だそう。

▲壮大なロケーションの中に、クライアントが求める世界観を実現しながら、機能としての駐車スペース、荷物置き場などの緻密な設計を融合させた。

「大自然の中ですごい美しい景色が堪能できるロケーションですが、快適で安全な別荘では決してないし、不自由だらけなんですよ。そうなんだけど、ある程度不自由な場所に人が身をおいた時に、逆に感じられる自由さがあるんだっていう」。

その発見は、大堀氏に大きな影響を与えたという。

「例えば、今つくられている新築住宅の多くは、性能上大きな問題が起こらず、メンテナンスフリーが謳われ、スペックも全部数値化されていて、もはや家電みたいなものですよね。でもそこに身を置いて豊かな時間が過ごせるか、っていうと、かなり疑問で。僕がつくりたいと思っているのは、そこで過ごす人に何か新しい発見があったり、その人の毎日の生活が刷新されるような場所です。それは住宅でもお店も同じ。だからこそ小林さんとのやり取りからは、いろんな意味で影響を受けました」。

40年後、手を加えて
いいものになる空間を
残していきたい。

 

▲事務所は70年代の外国人向け邸宅がベース。中庭から2階へ、さらに屋上へと登れる階段を付け、屋上にはテラスをつくった。室内も当時のデザインの良さを大切に活かしながら、必要な機能を追加している。

引っ越してきて10年経つという事務所は、70年代に建てられたヴィンテージの外人用住宅に、大堀氏が手を加えたもの。

「暖炉があるなど、もともと雰囲気のある、感じのいい建物でした。そこに階段を加えて屋上に出られるようにしたり、目隠しとなる植栽を植えたりとアレンジしています」。

「今、ヴィンテージ物件やマンションと言うと、1960年代後半から70年代にかけて建てられたものが多いですよね。じゃあ2018年の今、40年後ぐらいにヴィンテージって呼ばれる建物が建てられているのだろうか、と思うと、どうなんだろうって気がしませんか?」。

経済合理性が追求される時代。維持していくことよりも、新しくする選択がされてしまうことも多い。コストのかかる建築物となると、なおさら。だからこそ、大切に受け継がれていく場所に、価値がある。人がそこに新しい発見を見つけたり、生活を豊かにする体験ができる場所。それは未来のヴィンテージ。そんな空間にこそカルチャーはつくられていく。

「40年後ぐらいに、センスのいい人にちょっと手を入れてもらったら、新しい価値が生まれるような建物。そういったものを今、未来に向けて生み出していきたいですね」。

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